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マイコトキシン(カビ毒)標準品・標準溶液 製品ラインアップ
マイコトキシン(カビ毒)とは、カビが産生する毒素(二次代謝物)です。
マイコトキシンに汚染された食品や飲料、飼料を経口的に摂取することで、人や家畜などの動物に健康被害をもたらすため、世界各国で大きな問題となっています。特に、基準値を超える汚染は食品衛生法違反となる可能性があるため、定期的な検査や適切な管理を行い、基準超過を防ぐ必要があります。
林純薬工業では、マイコトキシンの検査に使用できる標準品・標準溶液を豊富に取り揃えています。
目次
マイコトキシン(カビ毒)とは
マイコトキシン(カビ毒)とは、カビが産生する毒素(二次代謝物)です。マイコトキシンを産生する主なカビは、アスペルギルス(Aspergillus)属、フザリウム(Fusarium)属、ペニシリウム(Penicillium)属などですが、その他にもさまざまなカビから生産されます。
マイコトキシンは、小麦、大麦、トウモロコシなどの穀類や果物、牛乳、加工品など、さまざまな食品に含まれます。マイコトキシンは、加熱調理をしても残存するので、食品原料や飼料、食品中にマイコトキシンが含まれていないかを調べる必要があります。
特に、規格基準が設けられているマイコトキシンは、基準値を超えると食品衛生法違反となるため、適切な管理や検査によって基準超過を防ぐ必要があります。また、近年は基準値が定められていないマイコトキシンによる健康被害事例が報告されており、あらかじめ食品の検査を行う重要性がいっそう高まっています。
林純薬工業のマイコトキシン(カビ毒)標準品・標準溶液のおすすめポイント
豊富なラインアップ
国内メーカーで取り扱いのないオクラトキシンCなどの物質や、サロゲート物質、すでに希釈されている標準溶液まで幅広く取り揃えております。
海外メーカーからの調達
ラインアップにない物質でも海外メーカーからの調達が可能です。複数のメーカーと取引がありますので、他では見つからなかった物質でもお気軽にお問い合わせください。
Mix品などのカスタム調製も可能
ご指定の濃度や溶媒での調製や混合標準液(Mix)の調製も可能です。マイコトキシン関連の調製実績も多数あり、お客さまのご要望に応じたカスタム調製を承っております。
アフラトキシン類Aspergillus属(コウジカビ)
アフラトキシンとは、アスペルギルス(Aspergillus)属のカビから産生されるマイコトキシンです。穀類だけでなくナッツ類や乳製品など、さまざまな食品から検出されています。
アフラトキシンには、B1、B2、G1、G2、M1、M2など10種類以上あり、発ガン物質としても知られています。特にアフラトキシンB1は、発ガン性が最も高い化合物です。
アフラトキシンB・G
アフラトキシンB1・B2・G1・G2は、総アフラトキシンと呼ばれ、トウモロコシなどの穀類や、落花生などのナッツ類、香辛料、豆類など非常に多くの食品から検出されています。
日本国内でも、食品衛生法で総アフラトキシンの含有量の基準を全食品に対して定めており、規制値は10 μg/kgです。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| アフラトキシンB1溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| アフラトキシンB2溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| アフラトキシンG1溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| アフラトキシンG2溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
アフラトキシンM
アフラトキシンM1、M2は、アフラトキシンB1、B2の代謝物です。アフラトキシンB1・B2に汚染された飼料を摂取した動物(家畜)の体内で代謝され、母乳で検出されます。
アフラトキシンM1は、食品衛生法で 0.5 μg/kgの基準値が設定されています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| アフラトキシンM1溶液 | 溶液 | 1 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| アフラトキシンM2溶液 | 溶液 | 1 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
オクラトキシン類Aspergillus属(コウジカビ)Penicillium属(アオカビ)
オクラトキシンとは、アスペルギルス(Aspergillus)属やペニシリウム(Penicillium)属のカビから産生されるマイコトキシンです。
オクラトキシンには、A、B、C、TAなど数種類ありますが、その中でも特に食品に多く汚染しているのは、オクラトキシンA、Bです。
オクラトキシンA
オクラトキシンAは、数種類あるオクラトキシン類の中でも特に毒性が強く、動物試験などで肝臓や腎臓への毒性が確認されました。また発ガン性の可能性もあるとされています。
日本国内では、すでに食品安全委員会においてリスク評価がされており、厚生労働省で基準値の設定が行われています。近々、小麦・大麦それぞれに5 μg/kgの基準値が設定される予定です。(2023年12月時点)
穀類、コーヒー豆、ブドウ(ワイン)、カカオ、香辛料など、非常に多くの食品から検出されています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| オクラトキシンA | 粉体 | - | 10mg | 製品ページ |
| オクラトキシンA溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 5mL | 製品ページ |
| 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ | ||
| オクラトキシンA-d4溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ | ||
| オクラトキシンA-d5溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
オクラトキシンB・C
オクラトキシンB、Cは、オクラトキシンA同様、穀類、コーヒー豆、ブドウなどのさまざまな食品から検出されていますが、オクラトキシンAに比べ重要性は低いとされています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| オクラトキシンB | 粉体 | - | 10mg | 製品ページ |
| オクラトキシンB溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| オクラトキシンC | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| オクラトキシンC溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
パツリンPenicillium属(アオカビ)
パツリンとは、ペニシリウム(Penicillium)属のカビから産生されるマイコトキシンです。
主にリンゴやブドウ、モモなどの果物から検出されます。雨風による地面への落下や、収穫などの際に果実が傷つくことや貯蔵中の汚染などでカビが侵入し、毒素を産生します。
パツリン
パツリンは、リンゴ果汁に対しての汚染が多く報告されています。リンゴ果汁を含む飲料などは子どもによる摂取も多く問題になっており、日本国内でも、食品衛生法でリンゴ果汁におけるパツリン含有量の基準を50 μg/kgで定めています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| パツリン | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| パツリン溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 10mL | 製品ページ |
| 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ | ||
| パツリン-13C3溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1.2mL | 製品ページ |
トリコテセン類Fusarium属(アカカビ)
トリコテセン類とは、トリコテセン環を持っているマイコトキシンの総称で、約100種類あります。構造によってA~Dの4タイプに分類されています。
トリコテセン類は主に、フザリウム(Fusarium)属のカビから産生されるマイコトキシンで、麦類や豆類に多く見られます。
デオキシニバレノール(DON)
デオキシニバレノール(DON)は、トリコテセン類タイプBのマイコトキシンです。麦類やトウモロコシなどの穀類から検出されることが多く、汚染率は非常に高くなっています。日本国内では、小麦、玄麦におけるデオキシニバレノールの含有量の基準を1.0 mg/kgに定めています。
植物体内では、デオキシニバレノールのアセチル体である、アセチルデオキシニバレノール(Ac-DON)や、デオキシニバレノールグルコシドも存在しており、デオキシニバレノールに汚染された食品は、アセチルデオキシニバレノールや、デオキシニバレノールグルコシドにも汚染している可能性が高いとされています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| デオキシニバレノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| デオキシニバレノール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| 3-アセチルデオキシニバレノール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 5mL | 製品ページ |
| 15-アセチルデオキシニバレノール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
ニバレノール(NIV)
ニバレノール(NIV)は、デオキシニバレノール(DON)と同様に、トリコテセン類タイプBのマイコトキシンです。
国産の小麦や大麦からは、デオキシニバレノール(DON)及びニバレノール(NIV)の産生菌が検出されています。2023年12月に発覚した南部小麦のデオキシニバレノール(DON)汚染などを受け、自主検査の重要性が認識されています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ニバレノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ニバレノール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
ジアセトキシスシルペノール(DAS)
ジアセトキシスシルペノール(DAS)は、トリコテセン類タイプAのマイコトキシンです。T-2トキシンの前駆体で、麦類などの穀類やイモ類から検出されています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ジアセトキシスシルペノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ジアセトキシスシルペノール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
ネオソラニオール(NEO)
ネオソラニオール(NEO)は、トリコテセン類タイプAのマイコトキシンです。ジアセトキシスシルペノール(DAS)から生成されます。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ネオソラニオール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ネオソラニオール溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
フザレノンX(FX)
フザレノンX(FX)は、トリコテセン類タイプBのマイコトキシンです。
ニバレノール(NIV)の4位がアセチル化している化合物で、体内では脱アセチル化によりニバレノール(NIV)に変換されます。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| フザレノンX | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| フザレノンX溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 5mL | 製品ページ |
ゼアラレノン類Fusarium属(アカカビ)
ゼアラレノン類とは、フザリウム(Fusarium)属のカビから産生されるマイコトキシンです。主に、麦類やトウモロコシなどの穀類を汚染しています。
ゼアラレノン類には、ゼアラレノン(ZEN)のほかに、α-ゼアララノール(ゼラノール)、β-ゼアララノール(タレラノール)、α-ゼアラレノール、β-ゼアラレノール、ゼアララノン(ZAN)の5つの代謝物があります。
ゼアラレノン(ZEN)
ゼアラレノン(ZEN)は、デオキシニバレノール(DON)やニバレノール(NIV)とともに、麦類やトウモロコシなどの穀類から検出されます。ゼアラレノンは、エストロゲン作用を示すことがわかっており、ゼアラレノンに汚染された飼料によって、ブタなどの動物(家畜)において繁殖に影響が出た事例もあります。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ゼアラレノン | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ゼアラレノン溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
α-ゼアララノール(ゼラノール)
α-ゼアララノール(ゼラノール)はゼアラレノン(ZEN)の菌体・動物体・植物体の代謝物であり、非ステロイド性エストロゲンです。前駆体であるゼアラレノンよりも強いエストロゲン作用があることから、海外では、家畜の成長促進剤として使用されている例もあります。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| α-ゼアララノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| α-ゼアララノール溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| α-ゼアララノール-d5 | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
β-ゼアララノール(タレラノール)
β-ゼアララノール(タレラノール)はゼアラレノン(ZEN)の菌体・動物体・植物体の代謝物であり、非ステロイド性エストロゲンです。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| β-ゼアララノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| β-ゼアララノール溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| β-ゼアララノール-d5 | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| β-ゼアララノール-d5溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
α-ゼアラレノール
α-ゼアラレノールはゼアラレノン(ZEN)の菌体・動物体・植物体の代謝物であり、非ステロイド性エストロゲンです。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| α-ゼアラレノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| α-ゼアラレノール溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| α-ゼアラレノール-d5 | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| α-ゼアラレノール-d5溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
β-ゼアラレノール
β-ゼアラレノールは、ゼアラレノン(ZEN)の菌体・動物体・植物体の代謝物であり、非ステロイド性エストロゲンです。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| β-ゼアラレノール | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| β-ゼアラレノール溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
| 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ | ||
| β-ゼアラレノール-d5 | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| β-ゼアラレノール-d5溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
ゼアララノン(ZAN)
ゼアララノン(ZAN)は、ゼアラレノン(ZEN)の代謝物であり、動物体フェーズの代謝により産生されます。非ステロイド性エストロゲンです。α-ゼアララノール(ゼラノール)の酸化物でもあります。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ゼアララノン | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ゼアララノン溶液 | 溶液 | 10.0 μg/mL | 1mL | 製品ページ |
ステリグマトシスチン(STC)Aspergillus属(コウジカビ)
ステリグマトシスチン(STC)は、アスペルギルス(Aspergillus)属のカビから産生されるマイコトキシンです。
強い毒性を持ち、発ガン物質としても知られているアフラトキシンの前駆体ですが、毒性はアフラトキシンより低いと評価されています。
ステリグマトシスチン
ステリグマトシスチンは、小麦やトウモロコシなどの穀類やチーズ、米から検出されています。
| 品名 | 形状 | 濃度 | 容量 | 製品詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ステリグマトシスチン | 粉体 | - | 5mg | 製品ページ |
| ステリグマトシスチン溶液 | 溶液 | 100 μg/mL | 1mL | 製品ページ |













