価値創造の起点となる
林純薬工業の体験型実験・研究施設

「Labo(ラボ)」は、さまざまな試薬ニーズに応える開発拠点です。
当社で蓄積してきた技術、生産力、品質管理ノウハウを活かして、スピーディーな試作、ユーザーとの自由なコミュニケーションを目指します。
さらに、ここで集約された情報やアイデアをもとに、試薬の共同試作・研究を深め、新たな価値創造を追求していきます。

Laboの役割

1新しい発想を生み出す
価値創造の場
試薬のラインアップ拡大につながる製品開発や試作設計を担う価値創造の場として、スピード感のある開発力で自由な発想をカタチにしていきます。
2対話を通じ評価・実験を行う
つながりの場
ユーザーと社内メンバーが現場で対話を重ね、実際に手を動かしながらアジャイル形式で試作の評価・実験などに取り組みます。また、「Labo」でのコミュニケーションを通じて、ユーザーとのつながりを深めます。
3次世代の研究開発者として活躍する
キャリアデザインの場
テクノセンターや各工場に加え、新たに本社も研究開発者が活躍できる開発拠点としての役割を果たしていきます。これは、当社のキャリアデザインの多様性と人財の可能性を広げる取り組みの一環です。

Laboの光景

SCENE#1
Laboでディスカッションしながら
評価用の溶液を調製
「従来の評価試験法に使う溶液の精度向上及び、安定性を高めたい」というA社様より、試薬調製の技術を持つ当社へご依頼いただきました。
スピーディーに試作・実験できる環境が整っている「Labo」では、実際に手を動かしながら成分、濃度、粘度などを評価し、ご要望の溶液をご提案することができます。文書や会話などでは伝わりづらい表現も、現場でディスカッションしながら開発を進めることで、非常にスムーズな調製を実現できました。
SCENE#2
調製液をその場で調製 リアルタイムで分析
柳井電機工業株式会社では、日本初の「日本酒成分同時分析計」の開発を進められています。その実用化に向けた校正液の評価を当社Laboで実施しました。
校正液の分析結果を基に所定の濃度の調製液をその場で調製し、リアルタイムで分析を行いました。
校正液と分析結果の傾向を迅速に確認できる環境のもと、適正な技術を提供したことにより、試験精度の向上やスムーズな検証が可能となり、醸造現場では難しい効率的な校正液の評価が実現しました。このケースでは、官能評価試薬をはじめとするさまざまな試薬調製のノウハウを活かして、お客さまのご要望にお応えしました。
当社は、現場の視点に立った、最適な試験環境と調製技術を提供し、開発プロセスを全力でサポートいたします。
SCENE#3
においを伴うワークショップの開催が可能な専用環境
一般社団法人 オフフレーバー研究会さまでは、「オフフレーバー」の識別技術向上を目的としたワークショップを開催されており、今回、会場としてLaboをご活用いただきました。
オフフレーバーキットは学習/トレーニング用に開発された試薬キットですが、成分の性格上、一般的な会議室やオープンスペースではにおいが拡散しやすく、適切な環境を確保するなどの対策が求められます。
当社Laboでは、換気機能、廃液処理設備を備えているため、においの評価や体験を必要とするワークショップをはじめ、化学薬品を用いた実験・トレーニングの場として、多様な用途に対応できる試験環境を提供しています。 においの管理や対策が難しい場面や、より専門的な環境を必要とするケースにおいて、最適なスペースと設備をご提供します。

Laboへの思い

Laboの背景・役割
1950年代に化学薬品を主軸とした卸売販売から試薬メーカーへ転身した当社は、化学技術を通してさまざまなユーザーへ価値を提供してきました。そして2024年、培ってきた生産技術力と製品開発力という両機能を活かし、試薬の企画・開発機能を強化するべく、本社1階に「Labo」を立ち上げました。ここでは製品開発チームが中心となり、ラインアップ拡大につながる試薬の試作・検証・評価を行います。また本社にある開発拠点として、部署間の社内連携が深まることで、今まで以上に価値創造スピードを高め、試薬ユーザーへ貢献していくことも目指します。
Laboの機能・特長
「Labo」ではユーザーからのさまざまな相談からニーズをとらえ、試薬に求められる多様な性能や条件に対応していきます。またここで集約されたマーケット情報を活かし、ゼロからものを生み出すアイデアを得て、試薬のラインアップを拡大していく方針です。このような開発プロセスを循環させることでノウハウを蓄積し、自らの解決力、技術力、提案力の向上を目指します。取り組みによって深められた知見と当社の技術を組み合わせ、「Labo」から新たな価値創造を追求していきます。
今後の展望
汎用性の高い基礎試薬から発展させて、特定の研究や開発、実用化に貢献する試薬の開発が目標です。中でも、医療・健康関連のライフサイエンスやスマート農業など、専門的でテーマ性のある分野に注力していきます。また、「Labo」とECサイトの「試薬ダイレクト」との相互連携を強化し、オンラインから試薬開発のサポートまで対応できるよう展開していきます。そして、さまざまなユーザーとのコミュニケーションを通してつながりを深め、「試薬を必要とするユーザーのよきパートナー」を目指します。

アクセス

〒540-0037
大阪府大阪市中央区内平野町3-2-12
HPCビル1F

最寄り駅からのアクセス
Osaka Metro堺筋線「北浜」駅から徒歩8分
Osaka Metro谷町線・
京阪本線「天満橋」駅から徒歩10分

※本施設は当社員による招待制となっております。
見学等ご希望の際はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

お問い合わせ

林純薬工業では、「Labo」での評価・実験、セミナーのご相談など受け付けております。
お問い合わせフォームにてお気軽にお問い合わせください。

林純薬工業について

林純薬工業は1950年から試薬製造を開始し、問屋から試薬メーカーへと転換。1980年代から電子工業用薬品、半導体産業向け機能性薬品の技術開発に発展しました。電子材料と試薬化成品を軸に事業を展開。持続可能な未来の実現に向けて、新しい未来を創造します。