製品化
共同開発から販売までサポートした異臭の試薬キットで食品業界に貢献
課題:“いつもと違うにおい”を学習する試薬キットを作成したい
一般社団法人A研究会さまは、食品のオフフレーバー(異臭)の意見交換や研究をされている団体です。においは、人によって感じ方が違うため、言語化が難しく研究会のメンバー同士でさえ共通認識が図りにくいという課題を持たれていました。また、オフフレーバーは食品メーカーにとって風評につながりかねないため、情報が表立って公開されにくい側面もあります。
そこで、A研究会さまでは、においの共通認識ができるオフフレーバーの試薬キットの開発を企画されました。製品化や販売のノウハウをお持ちでなかったA研究会さまは、複数の試薬メーカーに共同開発を打診。しかし、前例がなく、販路や売上が課題となりいずれも提携にいたらなかったのです。こうした背景のもと、当社はA研究会さまにお声がけいただきました。研究の蓄積を世に役立て、食品と消費者の安全に貢献したい。その思いを共に実現すべく、当社はA研究会さまのパートナーとして共同開発に取り組みました。
課題解決:「オフフレーバーキット」として調製から製品化、販売までを当社で担当
A研究会さまにオフフレーバーを10種類選定いただき、当社で調製、製品化を行いました。オフフレーバー特有の臭気を効果的に体験できる仕様にするため異臭事例・物質の由来などを記載した解説書も作成。ターゲット想定を明確に行い、臭気学習、嗅覚官能評価に役立つ学習キットとして製品化・販売を実現しました。A研究会さまでは、販売経路の確立も望まれていましたので、当社で販売に関わる業務を担当させていただくことになりました。
お客さまの効果・メリット
- 製品の製造から販売までを一社に任せることができた
- 研究内容を市場特性もふまえたうえで製品化できた
- これまでにない新しいにおい市場の開拓につながった
- 新たな設備投資や専門家の雇用をせず新規プロジェクトに取り組めた
この事例に対応したサービス
協業・共同研究開発
協業・共同研究開発
知見と技術を掛け合わせるパートナーシップ開発