特集

精度の高い消臭効果検証を可能にする「人工尿臭」

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人工尿臭 (消臭試験用)

精度の高い消臭効果検証を実現

研究開発:
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
(特開2024-006115)

「尿のにおい」といえば一般的にアンモニアが思い浮かびますが、実際の尿臭はアンモニアだけでは説明できない複雑な臭気です。 SEK(繊維評価技術協議会)の消臭性試験規格にアンモニア臭が含まれている一方で、実際の尿臭は個人差や体調によるばらつきがあり、衛生面での制約も伴います。

本製品は、(地独)東京都立産業技術研究センターが尿のにおいに対する消臭効果の評価を目的に開発した試薬※1であり、林純薬工業がライセンス契約のもと製造販売いたします。

3つの特長

リアルな尿臭に近い客観的評価が可能
※1(特開2024-006115)東京都立産業技術研究センターの保有特許

指定濃度以下のため法規制対象※2の原料でも試薬の管理が容易
※2 下記法規制対象に該当
  ・覚醒剤取締法
  ・劇物取締法

SEKマーク繊維製品認証基準(又はISO 17299-3)による機器分析試験法・GC法の評価が可能

おすすめの分野・用途

  • 紙おむつやパッド・ライナー
  • トイレ用芳香・消臭・防腐剤
  • 介護用肌着・下着
  • 空調・脱臭装置
  • その他消臭試験

試験方法の例

消臭試験加熱脱着(TD)法

  1. ① 試料をにおい袋に入れる。(空試験として、何も入れていない袋も用意)
  2. ② 無臭空気1Lを袋内に充填する。
  3. ③ 人工尿臭10μLを袋内に注入する。
  4. ④ 2時間静置し、TenaxTAに吸着させ、GC/MSにて分析する。
  5. ⑤ ブランクと試験品のピーク面積値から、減少率を算出する。
減少率の計算方法
減少率(%)
=
空試験のピーク面積値 - 試験品のピーク面積値
空試験のピーク面積値
×
100

実際の評価事例は、【人工液 評価方法事例】人工尿臭による消臭性試験~消臭評価を目的に開発したリアルな尿臭に近い「人工尿臭」~のページをご覧ください。

【人工液 評価方法事例】人工尿臭

官能試験

官能試験による評価としてもご利用いただけます。
参考:「SEKマーク繊維製品認証基準」第6章 21.消臭性試験の官能試験

【 試験方法 】
①500ml三角フラスコに試験片( 5×20cm(100cm2)又は、1.0g )を入れます。
②臭気強度3.5相当に濃度調製した臭気成分5μlを入れます。
③2時間後フラスコ内の雰囲気臭を判定臭気( 臭気強度2.0相当 )と比較し、判定します。

【 判定基準 】
試験後のフラスコ内の臭気と試験片の着臭を判定臭気(臭気強度2.0)と比較し、6名中5名以上のパネルが、フラスコ内の臭気と試験片の着臭の両方とも、判定臭気強度と同等か同等以下であると判定する。

●臭気強度3.5の調製方法
臭気成分 人工尿臭
溶媒 エタノール
原臭溶液作成 ①エタノールに本製品1mLを溶かし、メスアップして10mLにする。
②①の溶液から0.2mLの溶液をエタノールに溶かし、メスアップして100mLにする。
500ml三角フラスコへの注入量 エタノール液5μl(マイクロピペット)
●臭気強度2.0の調製方法
臭気成分 臭気強度3.5の人工尿臭
溶媒 エタノール
希釈率 1/30
500ml三角フラスコへの注入量 エタノール液 5μL(マイクロピペット)

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