製品をさがす

水の規格 ASTM

※このページでは水の規格(ASTM)を基礎知識としてご紹介しています。
当社は保証している製品を取り扱っているわけではありません。

試薬用水の標準仕様 ASTM D 1193-06(2018)

タイプⅠ

蒸留または他の同等のプロセスによって調製し、イオン交換及び孔径0.2μmのメンブレンフィルターにてろ過する。給水時は、絶対温度298K(25℃)で最大導電率が20μS/cmであること。

グレードA グレードB グレードC
電気伝導度(Max)、μS/cm 0.0555 0.0555 0.0555 0.0555
比抵抗値(Min)、MΩ・cm(25℃) 18 18 18 18
pH(25℃) - - - -
全有機体炭素TOC(Max)、μg/L 50 50 50 50
ナトリウム(Max)、μg/L 1 1 1 1
塩化物イオン(Max)、μg/L 1 1 1 1
総シリカ(Max)、μg/L 3 3 3 3
従属栄養細菌数(Max)、cfu/mL - 10/1000 10/100 100/10
エンドトキシン(Max)、EU/mL - 0.03 0.25 -

タイプⅡ

絶対温度298K(25℃)で1.0μS/cm未満の導電率を持つように設計された蒸留器を使用して蒸留することが必要。
単一の蒸留で純度を達成できない場合は、蒸留前にイオン交換、蒸留、または逆浸透と有機物吸着が必要になる場合がある。

グレードA グレードB グレードC
電気伝導度(Max)、μS/cm 1.0 1.0 1.0 1.0
比抵抗値(Min)、MΩ・cm(25℃) 1.0 1.0 1.0 1.0
pH(25℃) - - - -
全有機体炭素TOC(Max)、μg/L 50 50 50 50
ナトリウム(Max)、μg/L 5 5 5 5
塩化物イオン(Max)、μg/L 5 5 5 5
総シリカ(Max)、μg/L 3 3 3 3
従属栄養細菌数(Max)、cfu/mL - 10/1000 10/100 100/10
エンドトキシン(Max)、EU/mL - 0.03 0.25 -

タイプⅢ

蒸留、イオン交換、連続電気イオン化、逆浸透、またはそれらの組み合わせによって調製し、0.45μmのメンブレンフィルターにてろ過する。

グレードA グレードB グレードC
電気伝導度(Max)、μS/cm 0.25 0.25 0.25 0.25
比抵抗値(Min)、MΩ・cm(25℃) 4.0 4.0 4.0 4.0
pH(25℃) - - - -
全有機体炭素TOC(Max)、μg/L 200 200 200 200
ナトリウム(Max)、μg/L 10 10 10 10
塩化物イオン(Max)、μg/L 10 10 10 10
総シリカ(Max)、μg/L 500 500 500 500
従属栄養細菌数(Max)、cfu/mL - 10/1000 10/100 100/10
エンドトキシン(Max)、EU/mL - 0.03 0.25 -

タイプⅣ

蒸留、イオン交換、連続電気イオン化、逆浸透、電気透析、またはそれらの組み合わせによって調製。

グレードA グレードB グレードC
電気伝導度(Max)、μS/cm 5.0 5.0 5.0 5.0
比抵抗値(Min)、MΩ・cm(25℃) 0.2 0.2 0.2 0.2
pH(25℃) 5.0~8.0 5.0~8.0 5.0~8.0 5.0~8.0
全有機体炭素TOC(Max)、μg/L - - - -
ナトリウム(Max)、μg/L 50 50 50 50
塩化物イオン(Max)、μg/L 50 50 50 50
総シリカ(Max)、μg/L - - - -
従属栄養細菌数(Max)、cfu/mL - 10/1000 10/100 100/10
エンドトキシン(Max)、EU/mL - 0.03 0.25 -

バイオアプリケーショングレード水のための標準ガイド ASTM D5196-06(2018)

無機、有機及びバイオ関連物質における限界濃度

バイオアプリケーショングレード水として使用する場合の最低ラインの基準。用途によっては、これ以上に厳しい可能性もある。

分析項目 最大許容濃度
総無機物質 1μg/Lまたは抵抗率18.2Mohm.cmを25℃で測定
従属栄養細菌の計数 100 cfu/100 mL
エンドトキシン(エンドトキシンユニット)※A 0.01EU/mL
ヌクレアーゼ※B -
プロテアーゼ※C -
  • ※A エンドトキシンに敏感なアプリケーションの場合(市販のキットを使用する方法もあります)
  • ※B アプリケーションがDNAやリボ核酸(RNA)の作業に関連している場合
  • ※C アプリケーションがタンパク質に関連している場合

バイオアプリケーションに影響を与える可能性がある各種イオンリスト

バイオアプリケーショングレード水として使用する場合の抵抗値に影響を与える陽イオンと陰イオンのリスト。
ユーザーガイドラインによっては、このリスト以外のイオン種についても監視が必要になる可能性もある。

陽イオン 陰イオン
アルミニウム 塩化物イオン
アンモニア 硝酸イオン
ヒ素 リン酸イオン
カドミウム 硫酸イオン
クロム
フッ化物イオン
コバルト
マグネシウム
ニッケル
カリウム
ナトリウム
チタン
亜鉛