特集

Hongene Biotech Corporation製 Ribonuclease Inhibitor,
Human Placenta(リボヌクレアーゼ阻害剤, ヒト胎盤, 組換え体)

目次

Ribonuclease Inhibitor,Human Placenta(リボヌクレアーゼ阻害剤,ヒト胎盤,組換え体)とは

Ribonuclease Inhibitor,Human PlacentaはRNase A、RNase B、RNase Cなど幅広く、特異的阻害できるヒト胎盤由来の組み換え型蛋白質です。
RNase 1、RNase T1、S1 Nuclease、RNase H、Taq DNA polymerase、M-MLV逆転写酵素、T7 RNA polymeraseに対しては反応しません。
50kDaのRibonuclease Inhibitorは非共有結合で、RNaseと1:1のモル比で阻害効果を発揮します。Ribonuclease Inhibitor,Human PlacentaとRNaseのKi値は約10-14Mです。

項目 物性情報
主成分 大腸菌で産生させた組み換え型蛋白質
濃度 40U/μL
純度 SDS-PAGEの画像解析で95%以上の精製純度を確認しております。
保管温度 -20℃
品質保証 エンドヌクレアーゼ、エキソヌクレアーゼ、ニッカーゼ、RNase、および潜在的なRNase 活性はありません。
Unitの定義 1 unitは、5ngのRNase Aの活性を50%阻害するのに必要な組み換え型Ribonuclease Inhibitorの量として定義されます。
活性はRNase Aによるcitidine 2´,3´-cyclic monophosphateの加水分解の阻害値を計測し、評価しています。
保存バッファー 20mM HEPES-KOH(pH7.6)、50mM KCl、8mM DTT、50%(v/v) glycerol

RibonuClease Inhibitor,Human Placentaの用途

  • cDNA合成に用いる鋳型RNAの保護
    検体に含まれるRNAが、逆転写される前に分解が進むと、対象のcDNAが合成されず、偽陰性反応を示してしまいます。
    反応液中にRNaseの混入が疑われる際に本品を添加し、RNaseを不活化することが可能です。
  • in vitro転写合成後のmRNAの保護
    in vitro転写反応などの精製RNAをRNaseコンタミネーションによる分解から守り、安定化を行います。

RibonuClease Inhibitor,Human Placenta 使用上の注意

  • 活性について
    RibonuClease Inhibitorは、幅広いpH範囲(pH5.5 -9)で活性があります。
  • 終濃度について
    RibonuClease Inhibitorは、一般的な逆転写やin vitro転写で使用でき、終濃度は1U/μLです。
  • 保管について
    活性の高いリボヌクレアーゼの流入を回避するために、50℃を超える温度の暴露や、高濃度尿素またはその他の変性剤との接触を避けてください。

参考文献
1)Blackburn,P.,Wilson,G.and Moore,S.J.Biol.Chem.252,5904-10(1977).

Hongene Biotech Corporation製品 Ribonuclease Inhibitor,Human Placenta

林純薬工業ではリボヌクレアーゼ阻害剤, ヒト胎盤,組換え体をはじめ、さまざまなサプライヤーの分子生物学試薬を取り扱っています。
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品名 品番 容量
リボヌクレアーゼ阻害剤, ヒト胎盤, 組換え体 Ribonuclease Inhibitor 99057965 1mL

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