情報誌 HPC NEWS vol.9 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介

情報誌 HPC NEWS vol.9

サロゲート物質を用いたノニルフェノール類の分析法

財団法人 化学物質評価研究機構 菊池貴子・中園金吾 (旧 財団法人化学品検査協会)

はじめに

近年、内分泌撹乱物質(環境ホルモン)が政治やマスコミに取り上げられ、大きな問題となり、注目されている。分析業界としては、従来までの微量分析から、極微量分析へとより高い感度と精度が求められている。

現在、内分泌撹乱物質の分析法では、GC/MS分析が一般的になり、定量方法も内標準法が主流となっている。選択性や、感度的にも優れているGC/MS分析であるが、キャピラリー分析ではマトリックスによる影響は、非常に大きく、特に、種々の試料性状の環境試料では、マトリックスによる影響を充分考慮しなければならない。また、近年の極微量分析では、いかに前処理段階の誤差をなくすかということも重要になっている。

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