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情報誌 HPC NEWS vol.52 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介
新製品情報 クロマトグラフィーの精度の推定ソフト:TOCO19
東京薬科大学 薬学部 分析化学教室 小谷 明/袴田 秀樹FUMI理論研究所 林 譲はじめに
分析化学における最も基本的かつ重要な概念のひとつに検出限界がある。検出限界は、文字通り、測定により検出が可能な最小限の分析対象物質の量である。一方、検出限界量の分析対象物質が試料に含まれているかどうかの判定は、検出限界ではなく、判定限界を基準に行われる。
本稿は分析化学における検出限界(detection limit, DL)、判定限界(decision limit)、定量限界(quantitation limit, QL)、精度プロファイル(precision profile)の一般的な概念を説明する。精度プロファイルは精度を分析対象物質の量(濃度など)に対してプロットした図であり、用いた分析システムの精度を一望できる鳥瞰図である。
精度は測定値のバラツキの程度を意味し、標準偏差(SD)または相対標準偏差(RSD)で定量的に記述される。本稿が紹介する概念は統計学あるいは確率論が基礎となっていて、JIS Z 8462-7及びISO 11843-7に記載されている。
※詳しくはPDF資料をご覧ください。