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情報誌 HPC NEWS vol.48 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介

情報誌 HPC NEWS vol.48

残留動物用医薬品分析における固相抽出カラムの利用について

元名古屋市衛生研究所 寺田 久屋

はじめに

残留動物用医薬品分析の特徴は、分析対象となる動物用医薬品、特に抗生物質において、酸、アルカリ、熱などに弱いものが多く、その上飼料が、定量の妨害となるマトリックスを大量に含むことである。そのため緩和な条件で、しかも精製効率の高い前処理法が要求される。

ところで、固相抽出カラムを利用した試験溶液の調製法は、簡易で迅速な捜査が可能であるため、残留動物用医薬品分析に適った手法である。

現在では、食品分野に限定したとしても、残留動物用医薬品分析の他、食品添加物、自然毒、残留農薬など、ほとんど全ての分析対象において利用されていると言ってよい。

そこで、これまでに検討した事例を交えて固相抽出カラムの利用について述べたいと思う。

詳しくはPDF資料をご覧ください。