情報誌 HPC NEWS vol.40 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介

情報誌 HPC NEWS vol.40

食品中に残留する農薬等に関する試験法の妥当性評価ガイドラインについて

国立医薬品食品衛生研究所 食品部 松田 りえ子 渡邉 敬浩

はじめに

多くの分析・校正に係わる分野で、試験室の信頼性の証明としてISO/IEC 17025の要求事項を遵守すること、あるいは試験所認定を受けることが求められている。

食品分野も例外ではなく、Codex委員会が1997年に作製した「Guidelines for the assessment of the competence of testing laboratories involved in the import and export control of food(食品の輸出入に関わる試験室の能力評価に関するガイドライン)」(CAC/GL27)では、食品の輸出入管理に関わる試験室が採用すべき品質基準として、ISO/IEC Guide 25(現在のISO/IEC 17025の前身となったガイド)に定められた要件の順守が規定され、さらに妥当性の評価された(バリデートされた)分析法の使用が求められている。

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