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情報誌 HPC NEWS vol.39

カビ毒のアメリカにおける規制・その分析法について

カリフォルニア大学 デービス校 環境毒性学部 柴本 崇行

はじめに

カビ毒(Mycotoxin)の規制は米国を始め各国、国民の安全を守るため鋭意確立に勤めている。各国共規制の設定には不特定多数の要因があるため法制化するのに非常に苦労しているのが現状である。

多数ある要因の中で、特に大事なものは、毒性データ、発生データ、資料の採集、分析技術の有無等である。2003年までに米国、日本を含めて約100カ国が Mycotoxin に関する規制とそのガイドラインを設定している。

これは、世界の人口の約85%がなんらかの形で Mycotoxin の規制下にあると言うことである。図1に Mycotoxin 規制を行っている地域別の割合(%)を示してある。これを見ると米国は多額な費用を使っているが規制の恩恵を受けている人口の割合は少ない。

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