情報誌 HPC NEWS vol.37 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介

情報誌 HPC NEWS vol.37

残留農薬分析における分析上の注意点

株式会社住化分析センター

はじめに

2002年の中国野菜の残留基準値の違反を皮切りに、無登録農薬、食品衛生法改定に伴うポジティブト制度と残留農薬分析を取り巻く環境は大幅に変化してきた。2006年5月29日を境に、残留基準値を持つ農薬等が、約250種類から、一気に799種類(800種類とも言われ、その後も追加されている)に増加した。

行政及び民間の分析機関は、厚生労働省が2006年5月29日に公隅した一斉試験法の通知を元に各機関独自の試験法を構築し、増大する残留農薬等分析依頼に対応してきた。増大する需要に、従来、残留農薬になじみの無い分野からの分析への参入が相次ぎ、新規参入の分析機関による農薬の特性を無視した分析が行われる現実に、日本農薬学会は2004年より各地で「残留分析セミナー」を開催、そのテキストとして「残留農薬分析知っておきたい間答あれこれ」を作成した。このテキストは農薬残留分析の日本のリーダーによって過去の英知を一同にまとめた貴量な冊子となった。

この膨大な英知の中から特徴的な注意事項及びその他の知っておくと便利なポイントを以下に紹介する。

詳しくはPDF資料をご覧ください。