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情報誌 HPC NEWS vol.34 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介
LC/MSによる食品中残留農薬分析におけるサロゲート物質の利用
愛知県衛生研究所 上野 英二はじめに
近年、食品を取り巻く様々な事件が発生し、「食」の安全・安心への関心が高まっている。こうした情勢に的確に対応するため、平成15年5月に食品安全基本法が制定され、これに基づいてわが国ではリスク評価を科学的知見に基づき客観的かつ中立公正に行う機関として内閣府に「食品安全委員会」が設置された。
また、外部有識者を招いて「食の安全・安心椎進本部」といったものを設置した地方自治体も多い。農薬関連では、農薬取締法が平成15年3月に改正され、無登録農薬の輸入販売と使用の規制などとともに、使用者が適正使用に違反した場合には罰則が科せられるようになった。食品衛生法も平成15年5月に改正され、残留基準の定められている農薬のみを規制対象とするネガティブリスト制から、残留基準の定められていない農薬についても原則として規制対象とするポジティブリスト制に平成18年5月29日より移行した。
このように「食」の安全・安心を確保するための仕組みが大きく改善されつつある昨今、これを支える検査機関の果たす役割は非常に大きくなってきている。
※詳しくはPDF資料をご覧ください。