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情報誌 HPC NEWS vol.24 食品・環境分析の最新技術や話題をご紹介
東南アジアにおける動物用医薬品の残留分析事情~タイにおけるニトロフラン系合成抗菌剤分析を中心に
横河アナリティカルシステムズ株式会社 滝埜 昌彦はじめに
平成13年9月、我が国で初めてBSE(牛海綿状脳症)に感染した乳用牛が確認され、更にBSE以外にも大規模な食中毒事故、安全性未確認の遺伝子組み替え農産物の食品への混入、中国産野菜からの農薬の検出等、食品の安全性に対する関心はかつてなく高まっている。これに対して政府では消費者の健康保護を最優先に、食品安全行政にリスク分析手法を導入し、食品の安全に関するリスク評価を行う食品安全委員会(仮称)が新たに設置することが確定し、消費者の保護を基本とした包括的な食品の安全性を確保するための法律として食品安全基本法案が平成15年2月7日閣議決定の上、国会に提出され成立の運びとなっている。
一方海外においては昨年EU諸国においてEUで使用が禁止されているニトロフラン系合成抗菌剤及び禁止抗生物質であるクロラムフェニコールが タイ、ベトナム産エビ及び鶏肉から検出されたことを受けて、EU委員会は3月にタイ産鶏肉調製品の輸入禁止及びタイ、ベトナム、ミャンマー産エビの輸入監視強化の措置を取った。 これを受けてタイ政府では緊急対策会議を招集し、以下の5項目の対策を決定した。
※詳しくはPDF資料をご覧ください。