環境分析におけるサロゲート物質の役割

熊本県立大学 環境共生学部 篠原 亮太

はじめに

第10回IUPAC国際農薬化学会議（10th IUPAC International Congress on the Chemistry of Crop Protection Basel 2002）が8月4日から9日にわたってスイスのバーゼルで開催された。

ワールドカップサッカーと同じく4年に1度開催されるこの国際会議は前回大会まではInternational Congress Pesticide Chemistryの名称で開催され“ICPC"の略称で親しまれていたが，今大会からはIUPACの名称が冒頭に付され‘'Pesticide Chemistry"の変わりに“Chemistry of Crop Protection"の用語が使われていた。新世紀にあたり時流の流れに対応したといったところであろうか。