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情報誌 HPC NEWS vol.2

ベンゾ[a]ピレンのGC/MS定量における内標準物質の影響

新潟県保健環境科学研究所 川田邦明、茨木剛、田辺顕子

1 目的

代表的な多環芳香族炭化水素であるベンゾ[a]ピレン(BaP)は発ガン性物質として知られており、これまでに大気、水質、底質、土壌等における分布や挙動について調査されてきた。最近、環境庁により有害大気汚染物質や水環境の要調査項目に指定され、さらに外因性内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)の疑いがあることからも注目されている。

環境試料中のBaPは前処理後HPLCやGC/MS等で定量される。このうちGC/MSは感度的にはHPLCに劣るものの、選択性に優れ、適当な物質をサロゲートや内標準として用いることにより、より精度良く定量できる利点がある。BaPについては、その水素原子12個が重水素置換されている安定同位体化合物(BaP-d12)が市販されており、内標準やサロゲートとして用いられている。

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