PFOS・PFOA・PFHxS分析用 超純水
目次
PFAS(有機フッ素化合物)とは
有機フッ素化合物の中でも、ペルフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物に該当する化合物の総称をPFASといいます。
PFASは、定義や分類方法にもよりますが、現在、1万種類以上の物質があるとされています。その中でも、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)は下図のような構造を持ち、環境中に長期間残存し得る難分解性の化学物質です。血液、母乳、臓器などにも蓄積しやすく、胎児や乳児にも移行すると言われています。
PFAS(有機フッ素化合物)の規制について
PFOS・PFOA・PFHxS及び各物質の塩は、疎水性と疎油性の両方の性質を持つことから撥水撥油剤、界面活性剤、半導体の反射防止剤など、産業界を中心に幅広い用途で使用されてきました。しかし、これらの化学物質は自然界の環境では、ほとんど分解されないため、環境への残留性、生物への蓄積性が問題視され、現在は規制対象物質となっています。
日本国内では、有害性を理由として化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)において、PFOS及びその塩は2010年に第一種特定化学物質に指定されました。その後、2021年にPFOA及びその塩、2024年にはPFHxS及びその塩が化審法第一種特定化学物質に指定されました。
また、水道水質基準では、2020年にPFOSとPFOAの合算値で50 ng/L以下(暫定)が水質管理目標設定項目に追加されました(令和2年3月30日付け薬生水発0330号第1号)。2025年6月30日の省令改正では、水質基準(合算値50 ng/L)として新たに追加され、2026年4月1日に施行されます。
PFHxSについては要検討項目の対象であり、化審法第一種特定化学物質に指定されたことを受け、自主的な測定が行われるなど注目が高まっています。
化審法
第一種特定化学物質
に指定
水質管理目標設定項目
に追加される
(暫定:50 ng/L)
化審法
第一種特定化学物質
に指定
化審法
第一種特定化学物質
に指定
PFOS・PFOA・PFHxS分析用「使い切り・低ブランク」 の超純水
PFOS・PFOA・PFHxSの分析において、溶媒に使用する超純水に分析の対象化合物が含まれていると、正確な測定結果を得ることができません。当社では、PFOS・PFOA・PFHxSの分析に試験適合した、低ブランクで使い切りができる超純水を用意しています。
| 品番 | 品名 | 容量 |
|---|---|---|
| 99053315 | PFOS・PFOA・PFHxS分析用 超純水 | 500mL |
製品規格
| 試験項目 | 規格値 | 試験方法 |
|---|---|---|
| 外観(形状) | 液体 | 目視法 |
| 外観(色相) | 無色透明 | 目視法 |
| 密度(20℃) g/mL | 0.997~0.999 | 密度比重計法 |
| 屈折率n20/d | 1.332~1.334 | 屈折計法 |
| 吸光度(d:1cm,対照:水) 210nm 254nm 280~400nm |
0.03以下 0.02以下 0.01以下 |
吸光光度分析法 |
| PFOS・PFOA・PFHxS分析適合性試験 | 試験適合 | LC-MS/MS法 |
PFOS・PFOA・PFHxS 測定データ
| PFOS | PFOA | PFHxS | |
|---|---|---|---|
| 当社超純水 | ![]() |
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| 1ppt | ![]() |
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| 3ppt | ![]() |
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測定協力:アジレント・テクノロジー株式会社
このような課題をお持ちの方や担当者さまにオススメです
水道水質基準などに携わる分析をされている担当者さま
食品分野の製品含有化学物質管理の担当者さま
水道・飲料水・浴槽水・温泉・簡易専用水道などの水質分析をされている担当者さま
河川水・湖沼水・海水などの環境水の水質分析をされている担当者さま
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