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ハーゼン単位色数(APHA)による色試験
ハーゼン単位色数とは
- ・ハーゼン単位色数とは、常温で液体の化学製品,又は加熱して溶融状態になる化学製品の着色度を評価する尺度です。
- ・尺度は,1 L中にヘキサクロロ白金イオンの形態の白金1 mg及び塩化コバルト(II)六水和物2 mgを含む溶液の色を1とします。
- ・ハーゼン単位色数は「白金-コバルトスケール(platinum-cobalt colour scale)」又は「APHA色(APHA colour)」とも呼ばれます。
測定方法
- ・測定方法は、測色計(紫外可視分光光度計:UVなど)による場合,及び目視による場合があります。
- ・お客様の現場に応じた使いやすい方法で測定して下さい。
【白金-コバルト色標準液の調製方法】
- 白金-コバルト色標準液の調製方法は、2段階の操作で行います。
- a)先ずは、ハーゼン単位色数500の標準比色原液を調製します。
ヘキサクロロ白金(IV)酸カリウム1.245 g及び塩化コバルト(II)六水和物1.000 gに塩酸100 mLを加え,水で1000 mLに調製。 - b)次に表1に従って、 a)の標準比色原液に対し、水で100 mLに調製します。
表1 白金ーコバルト色標準液調製のための標準比色原液量( JIS K0071-1 附属書A 表A.3を抜粋)
ハーゼン単位色数 | 標準比色原液量 mL |
---|---|
0 | 0 |
5 | 1 |
10 | 2 |
15 | 3 |
20 | 4 |
50 | 10 |
100 | 20 |
500 | 100 |
取り扱い商品
ハーゼン単位色数500の標準比色原液の商品は、以下の通りです。
保存方法について
標準比色原液及び白金-コバルト色標準液は、密栓して暗所に保存します。
密栓して暗所に保管した場合、標準比色原液では1年間、白金-コバルト色標準液では通常6か月間安定です。
引用文献
- ・JIS K0071-1 化学製品の色試験方法-第1部:ハーゼン単位色数(白金-コバルトスケール)
- ・JIS K0071-1 附属書A(白金-コバルト色標準液の調製)