外観・性状による試験方法のちがい

外観・性状JIS日本薬局方食品添加物公定書
固体の場合試料約5gを時計皿にはかりとり、白紙の上において結晶形などを観察し、次にすり潰さないで色の程度を適合限度標準※1の色と比較し、試料の色の程度は、個別規格の色の程度より濃くないことを確認する。1gを白紙上又は白紙上に置いた時計皿にとり、観察する。1~3gを時計皿にとり、白色を背景として観察する。
液体の場合共通すり合わせ平底試験管に試料及び適合限度標準※2を同量約50mLをとる。これらを垂直に立て、栓をとり、白の背景を用いて、上方又は側方から観察し、試料の色の程度は、個別規格の色の程度より濃くないことを確認する。内径15mmの無色の試験管に入れ、白色の背景を用い、液層を30mmとして観察する。内径約15mmの無色の試験管に入れ、液層を30mmとし、白色を背景として上方及び側方から観察する。
色調白色-白色又はほとんど白色白色又はほとんど白色
無色-無色又はほとんど無色無色又はほとんど無色
におい無臭、においがない-固体の場合は1g、液体の場合は1mL
においがないか、又はほとんどにおいがないこと。においがないか、又はほとんどにおいがないこと。

※1黄系固体試料の適合限度標準の配合

色の程度クロム酸カリウム g炭酸カルシウム g
0.0519.95
ほとんど白0.1019.90
ごくうすい黄0.2019.80
僅かにうすい黄0.519.5
うすい黄2.018.0

※2黄系液体試料の適合限度標準の配合

色の程度ハーゼン単位色数標準比色原色量 mL
無色10番2
ほとんど無色20番4
ごくうすい黄50番10
僅かにうすい黄100番20
うすい黄200番40
赤みの黄500番100

標準比色原液を全量フラスコ100mLにとり、水を標線まで加えて混合する。
標準比色原液は、弊社製品のハーゼン比色原液(500番)をご使用下さい。
ハーゼン比色原液(500番)

引用文献

  • ・JIS K0071-1化学製品の色試験方法-第1部:ハーゼン単位色数(白金-コバルトスケール)
  • ・日本薬局方 通則
  • ・食品添加物公定書 通則