特別寄稿
2024.04.18

農薬のバイオモニタリングと毒性評価の取り組みについて 北海道大学 One Healthリサーチセンター 池中 良徳教授

  • 環境汚染
  • SDGs
  • バイオハザード

はじめに

2050年に向けて、世界人口は約100億人に達すると推定されています。
持続可能な開発目標(SDGs;Sustainable Development Goals)の達成がますます重要になってきますが、増加する人口を支えるためには、食糧生産の効率化や感染症対策を含む関連するバイオハザードコントロールが必要です。バイオハザードコントロールには、農薬をはじめ多量の化学物質が使用されているのが現状です。特に農薬の不適切な使用や過剰な使用は環境や生態系への影響、ヒトへの健康影響を引き起こす可能性があり、世界中で懸念されています。

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