人工液シリーズの特長と選ばれる理由

林純薬工業の人工液シリーズ

求められる耐性強化

体に装着するウェアラブルデバイスをはじめとして、電子機器が人の体により近い場所で作動する時代を迎えています。
また、CASE(Connected:コネクテッド、Autonomous:自動運転、Shared&Services:カーシェアリングとサービス)やMaaS(Mobility as a Service:サービスとしての移動)の浸透により、自動車開発・製造の分野においても電子機器を含めた多彩な視点が不可欠となっています。
それに伴い、メッキ・ゴムを筆頭に、製品を形づくる各種部品について、汗や雨などへの耐性強化が今まで以上に求められています。

増加する人工液のニーズ

そうしたなか、汗堅ろう度試験や加速劣化試験で用いられる人工液のニーズは増加傾向にあります。
安定した品質で自社調液を行うためのリソース確保は、各業界・メーカーに共通する重要課題だといえるでしょう。加えて、調製に必要な原料調達や管理、廃棄薬品の削減など、コストの他にも管理体制や環境保全への対策の必要性も増しています。
林純薬工業の人工液シリーズは、さまざまな分野のニーズに寄り添いお応えすることが可能です。

人工液シリーズの特長

人工液は次の2種類に大別できます。どちらもさまざまな製品・部材の耐性試験に用いられています。

  • 汗、皮脂、唾液などの人由来から発生する分泌液を模擬した液
  • 海水、酸性雨などの自然由来の液体を模擬した液

人工液の多くはJIS規格で定められています。
衣類、眼鏡、時計などの身につける製品をはじめ、人が触れるもの全般から医療製品まで、人工液が利用される分野は多岐に渡ります。

林純薬工業の人工液が選ばれる理由

  • JIS規格に基づいた多彩なラインアップをご用意しています。※一部ASTM規格を含む
  • 調製における人的リソース削減につなげます。
  • 原料試薬の保管・管理コスト削減に貢献します。
  • 豊富な製造実績により、業界・分野を問わず個別の調製(組成・濃度・規格)にもご対応いたします。

各種人工液について

人工汗液

汗に対する浸漬腐食試験に使用できる、汗の成分と類似した試験液です。
JIS規格に対応し、衣類、時計、眼鏡製品を対象とした豊富なラインアップを取りそろえています。
人工汗液(酸性)、人工汗液(アルカリ性)については、下記以外の対象製品でも納品実績がございます。

人工海水

海水に近似した成分及び濃度となるよう人工的に調製した水溶液です。
表面処理鋼板などに対する腐食性の評価に用いられています。

人工尿

医療分野において、排尿、洗浄などの器具の詰まり・耐性確認に用いられています。
JIS規格では、カテーテルの詰まりの確認としての用途が適応されています。

人工唾液

唾液に触れる製品の耐性確認に用いられています。
次の2種類をご用意しています。

  • ・口腔材料に利用される歯科金属材料用
  • ・ゴムの生物学的安全性を評価するゴム製品用

人工指紋液

人が手で触れる製品の耐性や、指紋の残留などの評価に用いられています。
次の3種類をご用意しています。

人工酸性雨液

メッキ鋼板などの耐食確認に用いられています。
pHの異なる2種類をご用意しています。

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